ロサンゼルスに限らず全米(そしてアメリカ以外でも)サービス展開しているTuroで車を借りてみました。
Turoとは?
Turoはレンタカー版のAirBnB(エアビー)のようなもので、個人間で車を貸し借りできるプラットフォームです。
Turoのサービス提供エリア
Turoは、アメリカ、イギリス、オーストラリア、フランス、及びカナダの一部で使えます。日本の国際免許でも使えます!
Turoのメリット
- Turoはレンタカーより幅広い車を選べる
- Turoはレンタカーより格安
- Turoはレンタカーより手続きが楽
Turoにはレンタカーにはないメリットがいくつもあります。なかでも管理人が魅力に感じているのは、その選択肢の多さ!レンタカーは借りられる車種が決まっていますが、Turoならホスト個人個人が自分の車をリストしているので実に多様。
例えば、テスラのサイバートラックやビンテージのフォルクスワーゲンバスなんかは普通のレンタカーでは借りることができないと思いますが、Turoでは簡単に借りることができます!スペシャリティカーに乗ってみたい方にはTuroはピッタリです。
また、レンタカーのでも扱いがあるような一般車を借りる場合でも、Turoのほうが安いです。
最後に、Turoは車の受け取りが楽です。カウンターに並んだり、紙の書類にサインをせずとも、全てアプリで完結できます。
既存のレンタカーサービスの不具合
管理人はこれまでいつも空港でレンタカーを借りていて、それが一番確実だと思っていました。しかし、2023年にオレゴン州を訪れた時、その考えが変わりました。
なぜなら、飛行機とセットでレンタカーを予約して料金も支払済だったにも関わらず、連休で旅行客が急増してレンタカーがオーバーブックとなっていたようで、レンタカーがスムーズに借りられなかったという体験をしたからです。
空港についたら、レンタカーカウンターが長蛇の列でした。それどころか「ここで待っていても車がないので5時間後に戻ってきてください」と係員が叫びまわっている始末。それでかなりの人々が行列を離れたのですが、管理人は「今から申し込む人はダメなんだろうけど、自分たちはもう予約も支払いもしてるから念のため待ってみよう」と考えてダメもとでカウンターの人と話せるまで待機。しかし、結局は「車自体がない」ということで、やはり「数時間後に戻ってきてほしい」と言われます。いや、何のための予約なんだ!
結局Uberで移動して大荷物を抱えたまま友達と会ったり休憩してから数時間後にまたUberで空港に戻って無事にレンタカーをピックアップすることはできました。しかし、往復のUber代で100ドル近くかかりましたし、自由に移動ができなくて、旅の予定が狂ってしまい残念だった思い出があります。
それ以来、大手のレンタカー会社で(某H社)もオーバーブッキングが発生するのだと知り、それならTuroでもいいのでは?と思うようになりました。※レンタカー会社でランクの高いVIP会員とかだとまた違うのかもしれません。
Turoのデメリット
Turoのデメリットとしては以下があります。
- セキュリティチェック
- 車のメンテナンス
- ホストが現れない(ノーショー)のリスク
- スマホアプリに依存する
- 予約状況によっては延長不可
Turoで一番心配なのは、セキュリティでしょう。まず、受け渡しの時にレンタカー屋のようなビジネスのなかではなく、道端で受け渡しを行います。うまくチェックインができればいいのですが、チェックインができずに大荷物を抱えてモタモタしたりしていると、時間帯や地域にもよりますが、危険な時があるかもしれません。
また車のメカニック的なメンテナンス状況も、オーナーを信じるしかありません。車の受け渡しの場所にホストが現れるか、キチンと車を置いておいてくれるかもホスト次第です。ここらへんは、AirBnBと同様、予約の前にレビューなどを通じて信頼できるホストかどうかを見極めて予約することが鍵になりそうです。
またTuroはチェックイン・チェックアウトともに「スマホアプリ」での作業が必要になるので、現地でスマホの電波が必ずつながるようにしてしておいてください!スマホが充電切れで、チェックインができないとか、チェックアウトが遅れてペナルティとかになりかねないので、スマホは必ず充電しモバイルバッテリーも必ず持っておいた方がいいです。
万一ホストが現れなかった時
もし車の受け渡し場所にホストが現れず、約束の時間から30分が経過した場合には、Turoのカスタマーサポートに連絡し、キャンセルして全額の払い戻しを受けるか、新しい車を見つけることができるそうです。
Turoで実際に借りてみた体験談
Turoの説明はこれくらいにして、実際で車を借りてみた体験をシェアします。
Turoのプロフィール作成
まずは、Turoにサインアップしてプロフィールを作ります。これは車を借りる時もホストになる時も必要です。システムはエアビーと似ていて、自分のメールアドレス、パスワード、氏名に加えて、ホストが顔を見分けられるように顔写真のアップロードと、免許証のアップロードも必要です。
アメリカ国内で運転するには日本で発行された国際免許証でもOKです。
借りたい車を検索して予約
Turoのマップ上で借りたい車を選びます。
今回土曜日の朝〜日曜日の夜までの週末二日間、思いっきりアメリカ~ンな車を借りよう!ということで、いわゆる「マッスルカー」をテーマに検索。
本当はアメ車に乗りたいけど維持費が大変……とか「日本の道には大きすぎる」とか思って手を出せない人も多いと思うのですが、ロサンゼルスに来たなら思いっきりのアメ車でブンブン言わせてみたいじゃないですか?(私だけ?)
ということで、これらの車種を候補にして探してみました。
- フォード・マスタング
- シボレー・カマロ
- ドッジ・チャレンジャー
結局カマロのオープンカーを選びました。車の写真や過去に借りた人たちのレビューを読んでよさそうだったら、予約し、お金を支払います。
Turoの自動車保険
Turoで借りる時は自動車保険をつけるかどうか選べます。これはレンタカーと同様ですね。
つけないこともできるし、つける場合はDeductible(自己負担金額)の金額や保証の内容によって3パターン選べました。管理人は「運転に慣れていない車だし、万一何かあったら修理費にお金もかかりそうだから、念のため加入しておこう」と思って、スタンダードのプランをつけました。
車の受け渡し詳細をチェック
予約が済んだ段階で、車を受けわたす場所や時間の詳細が送られてきます。ここもエアビーと似ていて、エアビーも予約段階では、はっきりとした住所がわからないけれど、予約が完了すると、確定した住所やチェックインの方法が送られてきますよね?
Turoは、ホストの家で受け渡すのかと思っていたのですが、今回は空港近くのメトロの駅で受け取りということになりました。
スマホにTuroのアプリを入れておく
プロフィール作成と車の予約はパソコンから行ったのですが、実際に車を借りる時と返却する時はアプリによる操作が必要です。Turoアプリを前もってログインしておきましょう。
ホストに免許証の写真を送信
トリップが始まる前に、ホストに免許証と写真を自撮りを送らなければなりません。管理人は何もしないでいたら、前日夜にホストからテキストメッセージが来て、免許の写真をアップロードするようにリマインドされました。早速以下の二つの写真をTuroのアプリからアップロード。
- 免許証本体の写真
- 免許証を持った自分の写真
ここで、小さなトラブル発生!ホストからメッセージが来ました。
「免許証の誕生日と、Turoのプロフィールの誕生日が違うみたいので、Turoに連絡してプロフィールを変えてほしい。そうじゃないと車を渡せない」
えっ!Turoのプロフィールは自分で変えられないの?と思ってログインしてみたのですが、どうも、生年月日とかそういう大切なところは表示もされていないし変更もできません。カスタマーサポート経由でないとダメなようなので、ホストから送られてきた電話場号に電話しました。
既に夜10時過ぎで遅い時間だったのですが、Turoのカスタマーサポートは年中無休なので、安心でした!フランスだけ年中無休じゃないみたいです。
- US: +1 (415) 965-4525; available 24/7
- Australia: +61 1800 959 374; available 24/7
- Canada: +1 (888) 391-0460; available 24/7
- France: +33 1 82 88 10 24; available M-F 7 am-12 am CET, Sat-Sun 7 am-7pm CET
- UK: +44 808 164 1454; available 24/7
電話もすぐ繋がり、状況を説明すると、その場でメールを送られ、チャットに移動するように言われました。身分証明やプロフィールの変更については、電話では完結できず、チャットで認証チームにやってもらう必要があるとのこと。電話で話した内容についてはConversation IDというのを貰えるので、チャットサポートの人にこの番号を伝えると自分のケース状況が引き継げます。
チャットで、改めて免許証の写真を免許証を持った自撮り写真を送るように言われ、それが完了すると、サイト上のプロフィールを変更してもらえました。
改めてホストに連絡し、免許とプロフィール上の情報が合致している旨確認が取れたら、翌日からのレンタルが改めて承認されます。
レンタル開始!Turoでのチェックイン
レンタル開始当日は、Uberを使って車の受け渡し場所である駅まで移動しました。
駐車場には既に鍵が空いた状態でカマロが停めてありました。
ここらへん、よくわからないのですが、「向かう時教えて!鍵開けるから!」とホストに言われていたので、遠隔で鍵を開けているのか、それとも近くにいて開けに来ているのかもしれません。とにかく、ホストと顔を合わせることはありませんでした。
車を見つけたら、Turoアプリを開いて「Check-in」を押します。すると、まず車の外装の写真を撮ってアップロードするように言われます。これはスキップもできるのですが、後々万が一破損や汚れがあった時に自分を守るために、やっておいた方がいいです。特に、汚れや傷などがある場所は確実に撮影しておきましょう。外装は15枚ほどは撮ったほうがよいようです。そこで、あらゆる角度から写真を撮ってアップロードします。
続いて、内装の写真も撮るように言われます。内装は8枚程度でいいようですが、カマロは結構古く、一部シートが破れていたりしたので、しっかり写真に撮りました。
内装と外装の写真をアップロードしたら、アプリでのチェックインは完了です。
トランクを開けて鍵を手に入れる
テキストメッセージで「トランクの開け方」が書いてあり、そのやり方でトランクを開けるとトランクの中に小さなロックボックスが入っています。鍵となる数字のコンビネーションもTuroで送られてきたので、数字を合わせて開けるとなかに車の鍵が入っていました!
これで運転することができます。
アメリカンな車が楽しすぎた
管理人は普段超燃費のよい日本車のコンパクトカーに乗っていますが、カマロは普段と違いすぎてびっくりでした。まず音がスゴイ!めちゃくちゃうるさいw これって普通なんでしょうか?それとも改造してる?それともどこか故障してる?と思ってしまうほど、うるさーい!普段外からアメ車のうるさいのいるなーと思ってましたが、乗ってる方も相当うるさいですね。
そして、ちょっとアクセルを踏んだだけでぶおーん!って進むので、高速道路の合流や追い越しがめちゃくちゃ楽!そして楽しすぎるー!普段の車だと思い切りアクセルを踏んでも加速がもっさりしているですが、カマロはぐんっ!と進んでくれるのでいいです。
更に、運転手は同じなのに、周りの車の反応が違います。カマロに乗ってると、周りがリスペクトしてくれる気がします。普段は煽られたりしょっちゅう割り込まれたりするのですが、カマロでぶぉーんっって走っていくと、全然割り込まれないし、むしろ道を譲られるような気がしました。気のせい?
あとこのカマロはオープンカー(英語だとオープンカーはConvertibleって言います)なので、屋根を開けて走ったんですが、ロサンゼルスの天気のいい日に屋根を開けて走ると、めちゃくちゃ風も日差しも気持ち良すぎます!これは本当一生に一回は体験してほしいです。
カマロってロサンゼルスでは別にそんなに珍しい車でもなくて結構見かけるのですが、ちょっと車を変えるだけでこんなに気分が変わるもんなんだな!って楽しくて乗りまわしてました。
Turoの期間延長
Turoで楽しんでいると、ホストからみたいなメッセージが届きます。
楽しんでる?もしレンタル期間の延長が必要だったら教えてね。次の日も抑えておくから!
レンタカー会社で借りた車はコモディティで、お金を払えば自由に延長ができると思いますが、Turoは個々の車に指名予約が入っていて交換が効かないものもあると思うので、翌日以降に別の人の予約が入っていると延長できないというデメリットがあるなと思いました。
今回はレンタル期間を延長する予定はなかったので、予定通り返却する旨返事をして返却の準備をします。
Turoの返却方法
Turoで車を返す前にはガソリンを満タンにします。2日間で約タンクが半分になり、7.5ガロンほど給油しました。カマロは燃費はやはりよくないみたいです。
返却場所へ到着したら、チェックイン時と同様アプリでEnd Tripの作業をします。「外装の写真」「内装の写真」を撮ってアプリ上でサブミットすれば、End Tripは完了です。次に、車の中に忘れ物がないか確認したあとは、トランクの中のロックボックスに鍵を入れて、コンビネーションをシャッフル。「車の鍵は開けっ放しにしておいて」とホストに言われたので、鍵は開けたまま、終わった後にその旨ホストにメッセージを送って、返却が完了しました。
Turoでアメ車を借りた感想まとめ
めちゃくちゃ楽しかったです!
Turoは「空港から車を借りる」というような形で既存のレンタカーをリプレイスするような形でも使えるし、「週末だけ好きな車を借りてみる」みたいな遊びができることがわかったので、これからも定期的に色々な車に乗ってみたいと思います。
あとは、普通にアメ車がめちゃくちゃよかったので、普通に欲しくなってしまって今中古車を見まくっています。来週末試乗しに行こうと思います(単純)
アメ車に乗りたくなる映画
おまけとしてアメ車に乗りたくなる映画を紹介しておきます!
アメ車バンザイ!